節電熱中症とは?

東日本大震災の原発事故の影響で、深刻な電力不足になりました。
特にこの夏、消費電力がピークとなる7月~9月の電力不足が懸念されています。
場合によっては「計画停電(輪番停電)」が行われる可能性もあります。

政府では企業などに節電を呼びかけ、クーラーなどを極力使用せず、節電に努めている所あり、さらに家庭にも呼びかけた「15%節電」で全国的に大きな節電ムードになっています。
一方、節電が原因で熱中症にかかる問題が浮上してきました。

まず熱中症についてですが、熱中症とは、暑さによる健康被害のことです。
夏場になるとよく見聞きする話題ですが、毎年多くの人がこの熱中症にかかっています。
特に老人などの高齢者がかかりやすく、中には命を落とす人もいます。

今年、六月に熱中症の症状で、病院に運ばれた人は約6900人で、その中で亡くなった人も。

総務省消防庁によると、六月に全国で熱中症で救急搬送された人は、約六千九百人になった。死者も出ている。昨年は猛暑で約千七百人の死者を出したが、搬送者数は昨年六月の約三倍にもなった。熱中症患者は高齢者や子供たちに目立つ。直近の一週間(六月二十七日~七月三日)の搬送者でみると、半数は高齢者だ。子供も約一割いる。 (東京新聞(TOKYO Web)より引用)

熱中症の大きな特性の1つ、家の中でもかかってしまうことが挙げられます。
のどの渇きなどに感じにくく熱中症にかかりやすい高齢者の中には、全国的な節電ムードで「暑くても我慢、被災者の方々のことを考えたらこれくらい…」という思いで、無理をしてクーラーを使用せず熱中症にかかる人がいます。
こういう人がかかる熱中症が「節電熱中症」です。

政府では、熱中症の問題もあるので、無理をしない程度で「15%節電」を呼びかけています。

自分の健康を害してまでの節電はやめて、無理をしない程度で節電に協力しましょう。