電力不足を補うための節電

2011年(平成23年)3月11日に起こった東日本大震災は日本の観測史上最大のマグニチュード9.0を記録し、壊滅的な被害を及ぼしました。
この地震により東京電力の原子力発電所で事故が発生、東北と関東地方の電力が不足するという事態を引き起こしています。

政府は対策として、「計画停電(輪番停電)」を行ったり、企業や家庭に節電を呼びかけました。

「家庭まで節電…」

原子力発電所の停止が及ぼした電力供給の影響を考えると、日本は原子力発電に頼りすぎていたのかも知れません。

福島以外にも全国には、たくさんの原子力発電所があります。
1箇所でこの状況ですから、もし複数の原子力発電所が停止するような事態になったら日本は一体どうなるのでしょうか?
「計画停電(輪番停電)」「節電」で済まされる問題ではありません。
このことから原子力発電以外の方法も考えてみるべきだと思いますが、日本が原子力発電に頼るにはそれだけの理由があります。

石炭や石油などの化石燃料使う火力発電では供給量が限られるため、安定した発電ができません。(化石燃料は、地球温暖化を進める二酸化炭素を多く発生させます)
その点、ウランを使用しているの原子力発電は安定して長期間稼動させることができ、二酸化炭素もほとんどでません。

その他の水力、風力、太陽光などの自然エネルギーを利用した発電の場合も、「天候に左右され安定性にかける」「コストがかかる」「設置場所の不足」などの問題があり日本をささえる発電方式にはなりません。

日本の電力消費量はエアコンなどの普及により、近年ではますます電力需要が高まっています。
日本で電力需要が最も大きくなる時期は、特に7月から9月と言われています。
これは夏場、エアコンなどの使用により、冷房需要が増えることが原因で、時間的にはお昼の2時ごろが一般の家庭を含んだ、電力使用量が最大になります。
毎日たくさんの電力が消費されている現状を考えた時、一方的に原子力発電を否定できないと思います。

経済産業省では電力不足が想定される2011年の7月から9月の平日9時から20時に使う最大の電力を15%削減する「15%節電」を東京電力や東北電力管内全域に呼びかけています。

節電が求められる今、家庭でもできる節電方法を特集してみました。

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